骨髄バンク ドナー登録って?

2020年4月8日

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なさんこんにちは。寿寿(じゅじゅ)です。

骨髄バンクって、聞いたことありますか?
白血病とかの血液の病気の患者さんに、移植をするアレですにゃ。

「造血幹細胞」っていう、骨髄の中で血液を作る働きをしている細胞があって。
この細胞が働かなくなってしまうと、正常に血液を作れなくなってしまうのです・・・。

赤血球・白血球・血小板がそれぞれ担っていた役割を果たせなくなって、身体に不調が現れるの。

 

最近、有名な水泳選手がこの病気になっちゃって、話題になってましたよね。
こうなると、骨髄移植しかないわけです。

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ドナーと呼ばれる健康な造血幹細胞の提供者から、移植をするんだけど・・・
これにはHLAという、白血球の型がポイントになってきます。
HLAの型が一致しないと、いくら助けたくっても移植したくっても、移植はできないから・・・。


ただ、これがなかなか厳しい。
兄弟でも移植が出来るかどうかの確率は、四分の一と言われています。
これが他人にとなると、数百万分の一の確率まで下がってしまうんですって。

 

え!!そんなに…!?て思うでしょう?

 

 

「ドナー登録をしましょう」て、よく聞くけど・・・。
本当にその通りなのです。そんなに低い確率じゃ、候補者がいくらいても足りないにゃ。

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ドナー登録は、献血をする献血ルームで登録できます。
予約は不要!!ただし、条件があります。

①18~54歳(実際の骨髄の提供は20歳以上)
②体重が、男性45キロ以上、女性40キロ以上
③所定の血圧、既往歴以外
そして何より・・・提供の内容を十分に理解していること

 

提供の内容を十分に理解していること?どういう事?て、思いましたか?

有名な水泳選手の方のお陰で、ドナー登録者がすごく増えたんです。
これ自体は、すごく喜ばしい事!なんだけれど・・・。
せっかく適合したのにもかかわらず、ドナー登録者からの骨髄提供拒否が相次いでしまったのです。

 

提供拒否?!なんで?て。そう思うでしょう?実は、色々難しい。

 

 

骨髄移植となると、提供者も勿論手術が必要になるわけで・・・。


全身麻酔で腰の骨から骨髄を採取する手術です。
最低でも3泊4日、長ければ5泊6日の入院が必要に。
そうなると、家を空けたり、仕事を休む必要が出てきます。
それ以外にも、数回の通院が必要な場合もあります。


実際の入院や手術費用は、提供される側の患者さんが支払うのだけれど・・・。
家を空けられない、仕事を休めない、有給が使えない、などなど。
様々な理由で、直前になって骨髄提供が拒否されてしまっているんです。

命が助かるか助からないかの患者さんとしては、とっても切ないことですよね。
もちろん、提供する側も生活があるし、意地悪で拒否してるわけじゃないんだけれどね。

 

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ただね、市町村での助成金もあるんです。


ドナー本人へ、市町村からの助成金が1日20,000円。
ドナーが務めている勤務先へも、市町村からの助成金が1日10,000円。
さらに、医療保険や入院保険に加入していれば、ほとんどの保険会社の商品が手術給付金の対象になります。

そう。ドナー本人は、実際の入院治療費はかかっていないけれど。
給付金は、支払われる・・・ドナー提供のご褒美ですにゃ ♪

いわば、ご褒美金 ♪

 

助成金や医療保険が対象になる事を知らずに、提供拒否をしてしまっている人。
結構居そうで残念なのです。
生活のことがあるから仕方ないけれど、救える命があるのに断ってしまったことで、きっと心が痛んでいるだろうから。

今からでもまだ間に合います!!ドナー提供に関してしっかり理解をして!

それでもって思える皆さんは是非!
ドナー登録を検討してみて下さいにゃ ♪