皆さんこんにちは。
じゅじゅです。
雨が多くなりましたね。
思い出されるのは集中豪雨。
今年は無いと良いなと思うけれど・・・ここ数年の様子を見ていると、油断できない状態ですよね。
そんな中。台風や集中豪雨などの際に自治体が発信する避難情報が、5月20日から変更されたの。
知ってましたか?
これまで災害の恐れが高い警戒レベル4で発表されていたのは「避難勧告」と「避難指示」。この2つが併用されていたのよね。
これからは、併用を止め「避難指示」に一本化されたの。
危険が迫っていることを明確にして、逃げ遅れを防ぐのが目的ね。
「避難勧告」と「避難指示」の名称を見直すのは、1961年の災害対策基本法制定以来初めてのこと。
この背景には、豪雨災害が相次ぐ中で「避難勧告」が軽視され、適切な避難に結びつかなかった。という反省からなの。
避難情報は、5段階の警戒レベルに応じて自治体が発表しているの。
今回見直されるのは、レベル3~5の情報。
レベル5で出していた「災害発生情報」は名称を「緊急安全確保」に変更。命を守るため、お家の上の階へ移動すること等を求めるものに。
レベル3の「避難準備・高齢者等避難開始」も「高齢者等避難」に変更。高齢者や災害弱者、その支援者に迅速な避難を促すものになったの。
自分のお家の災害リスクを把握していない方って、実は結構多いんです。
避難すれば助かった、逃げ遅れてしまった・・・そんな悲しい事態を起こさないためにも!
適切な避難が本当に、本当ーに大切なのです!!
また、ハザードマップの周知徹底も急務だと言われていますにゃ。
ここで、過去の災害の例を見てみましょう。
東日本の広い範囲で河川の堤防決壊をもたらした2019年10月台風19号。
長野市では千曲川の堤防が決壊し2人が死亡、4,000棟超が被災。
浸水地区の住民を対象とした国の調査によると、「避難勧告」が出た直後の10月12日午後6~7時代に避難を始めた住民は約90人。
次に「避難指示」が出た直後の10月13日午前0~1時代に避難を始めた方が、約150人と多かったの。
ただ「避難指示」が出た後の午前1時20分頃には、千曲川の氾濫は既に始まっていたのよね・・・。
判断のタイミングによっては、大きな人的被害が出てしまう可能性があるのは分かると思います。
地球の温暖化が進んで、豪雨が頻発するようになってしまった今。
気象庁によると、全国で発生した猛烈な雨(1時間の降水量80ミリ以上)は、最近10年で年間平均26回起こっているの。
これは、1976~85年の10年間の年間平均と比べると、約1.9倍。
長野市役所は、今回の見直しについて「市民への周知が進めば的確な避難につながる」と指摘しているんですって。
命を守るには、国が自治体に作成と周知を義務付けている「水害ハザードマップ」などを活用して、私たち住民一人ひとりが普段から災害のリスクを意識することが重要なのです。
損保ジャパンが2020年11月に行ったアンケートによると
「ハザードマップで大体の災害リスクを確認している」と答えた人は48.4%。
悲しいことに、半分以下ですにゃ。
さらには、「ハザードマップを見たことがない」「存在を知らない」と答えた人が、なんと2割強だったとか・・・!!!
にゃんと・・・これは大変!!!
新たな避難情報となる「避難指示」は、行政による災害発生前の最終通告。
今までよりも、高い実効性が期待できるのです!
とはいえ、私たち住民は指示の発令前の段階で、自ら避難の判断をするのが理想ですね。
地球温暖化の影響もあって、予測しづらい災害が増えているの。
個人や地区単位で、安全をどう守るのか?を、普段から考えておく必要がありますよね。
みなさん!ハザードマップ、ぜひ一度確認してみて下さいにゃ。