皆さんこんにちは、じゅじゅです。
今から28年前、1995年1月17日の午前5時46分。
阪神淡路大震災が発生しました。
最大震度7、マグニチュード7,3。
死者6,434名。
2011年の東日本大震災が起こるまでは、阪神淡路大震災が20世紀以降日本最大の被害を出した地震と言われていたの。
ところで。
「震度」と「マグニチュード」。
よく聞くけれど、詳しい違いってなんでしょう。
計測する機械の違い?
震度を英語で言うとマグニチュード?
答えは!
「震度」は、地震が起きた時の、私たちが生活している場所での揺れの強さのこと。
「マグニチュード」は、地震そのものの大きさ(規模)を表すものさしのようなもの。
・・・なんだかちょっと分かりにくいわよね。
マグニチュードと震度の関係について具体的にお話すると、こんな感じ。
マグニチュードの小さい地震でも、震源が地面の浅い場所だった場合。
生活している場所と震源の距離が近いから、地面は大きく揺れる。
そうするとマグニチュードは小さくても、震度は大きくなる。
その逆で、マグニチュードの大きい地震でも震源が地面の奥深くだった場合。
生活している場所と震源からの距離が遠いから、地面はあまり揺れない。
そうするとマグニチュードは大きくても、震度は小さくなる。
つまり!
1回の地震に対して、マグニチュードはひとつだけれど、震度は観測地によって複数あるってこと。
諏訪は震度3だけれど松本は震度1だった、なんて話よく聞くわよね。
そして、「震度」は日本独自の表記。
阪神淡路大震災より前は、機械ではなく観測員の体感で震度が決められていたって言うんだからびっくり。
海外で起こった地震のニュースで「マグニチュード○○」とは報じられていても、「震度○○」とは報じられないのよね。
日本でいう「震度」のような地震に関する表記は結構種類があるんだけれど、「マグニチュード」は国際基準の表記。
全世界で統一して使用されているものなの。
これ、『中1理科』の内容。
覚えてました・・・?
表記は何にせよ、大きな地震が起これば被害はものすごいことに。
一瞬にして街が崩壊してしまった様子は、何度見ても寒気がしますよね。
ひとたび大地震が起こってしまったら。
電気、ガス、水道などの主要ライフラインは停止。
鉄道も停止。道路も表装がめくれて通行は困難になり、周辺地域と孤立。
建物は倒壊、もしくは耐震性に優れた建物で倒壊は免れても傾いてしまうことも。
いくら最新の技術や文明があっても、都市機能は完全に消滅してしまうわよね。
ちなみに。
阪神淡路大震災では、木造家屋の倒壊により火災が発生、延焼し焼死された方が多かったのに対し
東日本大震災では、津波により水死された方が多かったんだとか。
地震の発生場所により、どのような被害が出るか読めないのも怖いところ。
辛い記憶ばかりの震災だけれど、良い事もあったの。
阪神淡路大震災では、政府や行政の対応の遅れが批判された一方、それを受け学生を中心としたボランティア活動が活発化。
「災害ボランティア」の活動が定着したの。
阪神淡路大震災が発生した1995年は「日本のボランティア元年」と言われ、1月17日は「防災とボランティアの日」に制定。
これをきっかけに、前後3日を含む計7日(1月15日 ~21日)が「防災とボランティア週間」と定められているのよ。
その他にも、水道レバーの多くが「上げ止め式」から「下げ止め式」に変化。
これは物が落下して水が出っぱなしになってしまうことを防ぐためなの。
また、それまで複数種類があったカセット式ガスコンロのガスボンベの形状を、1種類に規格化。被災時の不便を解消したの。
そして、地震保険の普及。
皆さんご存知のとおり、火災保険は「地震・噴火・津波によって生じた火災」は対象外なのよね。
そのため1923年9月1日の関東大震災や、1964年6月16日の新潟地震などの大震災があったときにも
残念ながら火災保険は罹災者救済策として全く役に立つことが出来なかったの。
その後、新潟地震から2年後の1966年に、国と民間の損害保険会社が共同で運営する制度として誕生したのが地震保険。
制度としてはあったけれど、阪神淡路大震災前の地震保険加入率は残念なことにとっても低かったの。
震災前の地震保険加入率は9%。
それが、震災後は11.6%に。
その後加入率は増え続け、現在は32.2%に。
32.2%・・・多いと感じますか?少ないと感じますか?
耐震性に優れたお家が多い今、地震で真っ先に被害を受けるのは建物よりも家財よね。
従来の地震保険は、建物の損害が少ないと家財の損害が大きくても受け取る保険金は少なかったの。
それが、改定により保険金が受け取りやすくなったんです。
①家財の損害の大きさの判断は、建物の損害に準じて決定されていた
→家財そのものの損害の大きさで判断し、支払して貰えるように!
②家財の「半損」の支払い割合は保険金額の10%
→50%に!さらに「大半損」「小半損」と区分けが出来て、少ない被害でも支払いして貰いやすく改定!
③加入限度額は建物1000万、家財500万まで
→建物5000万、家財1000万までに上限額を引き上げ!
地震の脅威からは、日本で暮らしている限り絶対に逃げることはできない。とも言われています。
被害に遭われた方々のためにも、大震災の怖さ、被害の切なさを忘れてしまってはいけません。
万が一のこと、改めて考えてみて下さいね。