皆さんこんにちは!
じゅじゅです。
今年の10月から、社会保険で変わったことがあるの。
何だかわかるかしら?
実は、法改正で『社会保険加入の対象範囲』が拡大されたの。
これまでは社会保険に加入できなかったアルバイトやパート、派遣で働く皆さんも社会保険の加入対象に含まれる可能性があるのよね。
そう!年収や労働時間によっては、社会保険に加入対象になる人とならない人がいるの。
これって、労働者側はどんなメリットがあるのかしら?
はたまた、デメリットもあったりしちゃうのかしら・・・?
今日は、メリットに加えてデメリットもお伝えしていきますよ。
せっかくお仕事するんだもん!損をしない働き方がしたいですよね。
まず初めに「社会保険」をおさらい!
社会保険とは、年金保険・医療保険・介護保険・雇用保険・労災保険の5種類。
国が運営している公的な保険のことを言うの。
次に。
パート・アルバイトの方が皆さん社会保険に加入できるようになった訳ではない。
と、さっきお伝えしていたと思います。
社会保険の加入条件を詳しく見ていきましょう!
今までの加入条件はコチラ。
・勤務時間及び日数が、正社員の3/4以上
社会保険完備のお仕事先で働く場合は、会社の規模や年収・学生かどうかに限らず適用されるの。
さらに、2022年10月改定で加わったのがコチラ。
・週の所定労働時間が20時間以上であること
・賃金月額が月8.8万円以上(年約106万円以上)であること
・2ヵ月を超えて雇用されることが見込まれること
・従業員101名以上(厚生年金の被保険者数)の勤務先で働いていること
・学生でないこと(※夜間や定時制など、学生でも加入できる場合もある)
この5つの条件を満たすことで社会保険への加入が可能になったのよね。
そう。社会保険は年収106万円以上か以下か?が大きく関係してくるの。
通称『106万の壁』なんて言われているんです。
さらに!実は対象範囲の拡大は、これだけでは終わらないの。
随時拡大されていく予定なんです。
今年10月以前の従業員501人以上が、今年10月に101人以上に改定されました。
その後、2024年10月からは51人以上にまで拡大されるの。
改正までまだまだ時間はあるけれど・・・該当する可能性のある方は、早めにお勤め先と労働契約内容を確認しておいた方がいいかも!
ところで、社会保険に加入する・・・というと、皆さんどんなイメージを持つかしら?
「嫌でも保険料を払わされる!」
「お給料で受け取る額が減っちゃう!」
みたいな感じかしら。
ココからは、具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット①
手厚い保険制度が利用できる
なんといっても、最大のメリットはこれじゃないかしら。
例えば、けがや病気を理由に3日間連続でお仕事をお休みした場合。
お給料の支払いを受けられないなどの条件を満たせば、4日目以降に傷病手当金の受給が可能になるの。
パートやアルバイトだと「働かなければ全くお金にならない!」という状態が普通だった皆さんが多いと思うの・・・そう考えると、これ、すごいですよね?
その他にも、出産手当金や出産育児一時金なども、要件を満たしていればすべての雇用形態の人に支給されるの。
メリット②
老後に受け取る年金額が増える
厚生年金保険に加入すると、国民年金から将来受け取れる基礎年金の額に、在職中に支払った厚生年金の保険料に応じた金額を上乗せして貰うことができるの。
さらに、厚生年金保険の加入期間が長い分だけ、将来上乗せされる年金の額も増えるのよね。
将来貰える年金がどうなるのか、とーっても不安な現代。
これも、かなり大きなメリットです。
メリット③
保険料は勤務先と折半
ここまで来て、「あ、社会保険って結構良い保険なのかも・・・」て、分かって貰えたと思います。
すごいのは、この良い保険の保険料をお勤め先が半分支払ってくれるっていうところ。
勿論受け取る補償は自分で全額受け取れるけど、払う保険料は実質半額!
これ、結構すごくないですか?
そして、次はデメリット。
残念ながら、デメリットもあるんです。
そう、皆さんお分かりだと思うんだけど・・・デメリットは「お給料の手取りが減ること」!
さっき「106万円の壁」ってお話をしましたが、「103万円の壁」と「130万円の壁」もあるの。
年収103万円を超えると
パート収入に所得税がかかる
年収106万円を超えると
パート先で条件により、社会保険加入義務が発生する
年収130万円を超えると
扶養を外れ、自分自身がお勤め先で社会保険に加入する
これまで専業主婦だった人や扶養の範囲内で働いていた人など被扶養者だった人は、社会保険に加入すると毎月の保険料が天引きされるようになって、手取り額が減るわよね。
例えば。
年収129万円の場合と、130万円で社会保険に加入して社会保険料を負担する場合の手取り額を考えると。
当たり前ですが、129万円の手取り額より減ることになりますよね。
ただ、上でお伝えした社会保険の手厚い補償は129万円の場合は受けれません。
将来の年金額や万が一の補償を考える場合は、130万円以上で社会保険加入がおすすめです。
とりあえず今は手取り重視!な場合の対処法は『扶養内で働きたいことを伝える』ということ!
採用面接の時に、明確に伝えておくことが大切ね。
後で「話が違う!!」という事態にならないためにも、労働契約書の記載もしっかり確認してくださいね。
社会保険のメリットとデメリットを理解して、かしこくお仕事しましょうにゃ!